2009年 12月 03日
眠り薬 |
カツラ美容室別室 小川ナオコーラ
こんな感じは、恋の始まりに似ている。
しかし、きっと、実際は違う。
カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院で出会った、
淳之介とエリ、梅田さんたちの交流のゆくえは?
大人の事情、大人の友情に迫る。
最近はまた眠り薬に本を読んでいます。
次女は本を読むのが速くて2日もあれば読み切ってしまいます。
最近、読書モードで古本屋で怒涛の如く本を買って来るので眠り薬にはことかかないのですが
私はちびちび読む派なので図書館で借りたこの本をやっと読み終えました。
直木賞の候補作品であったし、TVでナオコーラさんを見た事があったので楽しみにしていたのですが
思っていた感じのユーモアたっぷりって感じではありませんでした。
ゆっくり彼らの普通の日常が過ぎて行きます。
私は前にも話したけれど常連の店というのが何軒かあったので彼等の関係ってそんな感じかなと
わかりました。そのなんでもない居心地の良さを知らない方は何にも起こらない事がきっと小説と
して物足りないかも知りませんね。ちょっと、気になる相手がいたり、告白する前に幻滅したり・・・
自分の力を過信したり、喧嘩したり、気まずくなったり、盛り上がったり・・・
そして、作者が言いたかったのはこれじゃないのかなと思ったのは・・・
友情はそんなに綺麗なものじゃない。もっとどろどろしたものだ。・・・みたいな主旨のことば。
これは、私も同感。愛情も友情もどろどろしたものだわ。
今の携帯にどれだけ多くのアドレスが入っているかを競うようなそれを友達と呼ぶような
上っ面の仲良しこよしだけの関係は友情とは呼ばない。
美化され過ぎる友情にきっとナオコーラさんは反感を持っているのでしょう。
我が家では淳之介は加瀬亮か瑛太、エリは栗山千明、桂さんは小日向さんがいいなと
映像化されないかなと期待しています。映像化されても間違いなくミニシアター向けでしょう。
実録猫裁判 うちの猫が訴えられました 山田タロウ
これは、昔人気のブログであったらしい。
他所のお宅の車に猫が傷つけちゃって訴えられる・・・という事件なのですが
結局、この猫は山田さんちの猫ではなく勝手に自宅に入ってくる迷い猫なのです。
話し合いも苦情もなく訴えられた事に腹をたてた山田さんが裁判を受けてたったと
言う訳です。
終始、相手を小馬鹿にしている事が鼻について気に入りませんでした。
むろん、その立場に立てばそういう気持ちになるのかもしれませんが・・・
それでも、最後まで読んだのは私だってペットを飼っている限り
いつそういう事件を起こすかもしれないからです。
前に飼っていた猫のクッキーはしょっちゅうお向かいの車に乗っていたし、
見つけたら怒るのだけど、ずっと監視している訳でもないのでお向かいの
ご主人は心が広い方だったのか何も言わずしょっちゅう洗車しておられたけど・・・
今度猫を飼う事があれば「おうち猫」にするしかないんですよね。
今やそれは常識ですものね。
それが、出来そうにないので猫は欲しいけど飼う事はできません。
ロイだって何をしでかすかわかりません。
しかし、裁判って大変。これだけの事件でも、弁護士をたてなければ自力で
書類から証拠品やら証人やら用意しなければなりません。
裁判所のお世話にならないように日々気を配らないとな~
ちなみにノラ猫なんかに餌をやったりしてすごくなついてるとしても
飼い主ではないと本人が言えば責任は問えないと言う事です。
そして、ただいま読んでいるのは「ゴールデンスランバー」
面白い^^v
by suuko3077
| 2009-12-03 16:04
| 本