2014年 02月 28日
あの場所 |
この頃時々思い出す。
私の青春が詰まったあの場所・・・
その店を見つけたのは学祭の打ち上げで街にくり出した友人達だった。
テニス姿のお洒落な人達がその店に入って行くので、つられて入って
みたらしい。
次の日、その店がどんなに楽しかったかを聞かされ私も連れて行って
くれたのだった。
その店はカウンター席が7席程と小さなボックス席がひとつだけの
小さなお店だった。
カウンターの中には髭のマスターとやっぱり髭の私達より少し
年上のtomo君。
夜はバーになるその店は個性的な男女が集まる店だった。
マスターは私達のような学生が珍しいこともあったのか・・・
面白がって可愛がってくれた。
私達も初めて知る大人の世界?・・・
初めてのこの居心地の良い店のとりこになった。
採算抜きで作っていたtomo君のランチは本当においしくて
マスターの話は本当に楽しかった。
退屈な時、時間をもてあます時、時には講義をさぼって
この店にいりびたった。
そして、私達はそれぞれこの店の人だったりお客だったり
この店にかかわる人に恋をした。
私達は社会人になり、いつの間にか店から遠ざかって行った。
そして、知らない間に移転してしまった。
今でも時々思い出してしまうキラキラしたあの時代。
心が寂しくなった時、あの場所があったらな・・・と思う。
みんなの笑顔と美味しいコーヒー。
ボズスキャッグス、大橋順子、笠井紀美子、epo・・・
懐かしい音楽と楽しい会話。
店の食器を入れ替える時にくれたこのカップ。
この器の価値も知らなかったあの頃。
その店の名前はフランス語で「ごめんなさい」
by suuko3077
| 2014-02-28 20:21
| ひとりごと